ライフホーム「みみトク通信」

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[事件ファイル002]排気口が屋内のホコリで詰まる

事件の概要

2007年1月末、中堅住宅会社のAが公表したもの。第三種換気装置としてフィルターのないカバー付き換気扇と金属メッシュの付いた外部排気口を組み合わせた仕様の住宅で、メッシュに屋内のホコリが詰まってしまう恐れがあるとして、自主的に改修工事を開始した。改修を要する住宅は1322棟、改修箇所は6643カ所に達した。

要改修の住宅は、建築基準法シックハウス規制が施行された03年7月から06年12月末までに引き渡したものの一部。

問題になった仕様では、換気扇カバーにはホコリを除去するフィルターがないため、排気管の奥にホコリが入り込んでしまった。また、外部排気口は接続する管の直径が100mmの一般的なものだったが、自然換気用として設計された製品で、換気扇が取り付けられることを想定してないものだった。

A社では、3月末までに約9割の住宅で改修を終えたとしている。

(NIKKEI HOME BUILDER 2007.5より抜粋)


建築基準法シックハウス規制が施行され換気装置の絶対が課されるようになりましたが、換気装置が付いてるだけではまったく意味がないのです。意味がないどころか、今回のようなケースでは、住んでいる家族が病気になってもおかしくありません。

この事件でポイントとなるのは、目詰まりしやすいフィルター(しかも掃除しずらい排気口のフードと一体化したもの)を使用したことです。A社いわく今回のケースで健康被害の報告はなかったそうですが、ホコリを外に出すための排気口がホコリで詰まってしまったら、汚れた空気は逆流し、屋内の空気環境は人体に悪影響を及ぼしかねない非常に危険な状態になります。私たちが思っている以上に、家の中にホコリはあります。

 「健康住宅」を謳い、建材等は良いものを使っていても、今回のケースのようなポイントでまったく「健康」とは程遠い住宅を建てられてしまうことがあります。かと言って、大抵の方は換気装置についての知識まで持っていません。そこは住宅会社が把握するべきところです。

家づくりのパートナーとなる住宅会社選びは慎重に行いましょう。


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